the world

■予定
一応、ハロコンの横アリは行く予定です。




■小話
一応前回のあれは、自分の妄想、こうだったらいいなぁ的なものを文章に書き起こしたものです。
それを一つの表現手段で、この場合文章ですが、表すことは、少なくとも俺にとっては意味があることじゃないかなとなんとなく思っております。
妄想に含まれる物語を最初から抽象化した段階で言葉にするのではなく、そこに含まれているディティール、会話や表情やその他もろもろのそこに必要不可欠なあらゆる要素を、より自分の中で明確にして行く。その作業というのは、単なる妄想というよりは、僕はむしろ自分自身の究明行為、哲学的探索行為とぐらいにまでも言って良いのではないかと思っております。最初から全体を説明するより、細部を知らせることによって全体像をほのめかす。何かそっちの方が、夢があるような気がするんですね、本当になんとなくですが。
さてと、前フリがきまったところでw




「薬局の柴田さん」


近くの良く行く薬局に柴田さんがいる。かなりかわいくて、いつもその人のレジでアイボンとか目薬を買っている。髪の色は少し茶色が入ってるけど、そこまで明るすぎない感じ。服装はいつもボーダーのトレーナーを着ていることが多いかな。声がまた絶妙で、微妙に鼻にかかる感じが最高。何度も声をかけたいと思って、今まで何も言えずにいる。でも、今日は違う、思い切ってかけようと思う。「好きです」、それは無理か。いや、でも、ひょっとしたらひょっとするかも。自分が彼女を好いてるように彼女も自分のことを好いてるなんてことが・・・。おっと、そんなことを考えている間に、もう薬局の前だ。お、今日も出勤している、柴田さん。なんか、お客さんと楽しそうに話しているぞ、40代くらいのおばさんだ。ああ、柴田さんってあんな風に笑うのか。結構通ってるけど、初めて見たな、笑ってる顔。やっぱりかわいい・・。歯も白いし。よし、いつもどおりアイボンを買うぞ。何て声かけようかな。やっぱりいきなり告白してもまずいから、何か笑わせてワンクッションおいてから、告白しよう。よし、決めた。


「いらっしゃいませ。アイボンが一点。880円になります」
「えええええええええええ?あいぼんが880円!!!!!それ超安くないですか????」
「え?」
柴田さんは、不思議そうな顔をしている。
ひるまず言った。
あいぼんってだって、あの元国民的スーパーアイドルのモーニンごじえrgjんhしお」
やばい、あせって噛んだ!何言ってるのか分からない。言い直しても寒いぞこれは。どうする俺!
俺は、神妙にサイフから1000円札を出して、お金を支払った。
ちらっと上目遣いで柴田さんを見ると、何事もなかったかのようにレジを済ませている。
「220円のお返しになります」
「ど、ど、どうもありがとう」
相当どもってるな、俺。
俺は、肩を落として、店を出た。はぁ、やっぱり無理はするべきじゃないな。俺はトボトボ家の方へ歩きながらそう思っていた。その時だった。
「お客さ〜ん」
店の方から、柴田さんが走ってくるではないか!やった、やっぱり俺の思いが通じたんだ!
神様ありがとう!

「すいません、おつり間違えました、百円返してもらっても良いですか?」
「どうぞ」
ここまでテンションを落とされると、相手の言われるままになってしまう俺がいた。
「じゃあ」そう言って俺はまた家の方へ歩こうとした。
「あ、あの」
「え?」
「さっきは、何を言おうとしたんですか?」
「あ、いえ、別に何でもないんです」
モーニング娘。がどうとかって。実は私も」
「え?」
「好きなんですよ、モーニング娘。あなたも好きだからいつもアイボン買ってるんじゃないんですか?」
柴田さんは、どこが嬉しそうな、真剣そうな表情をしていた。
「ああ、えっと、はい!大好きですよ、モーニング娘。!」
そう意気込んで言うと、柴田さんはすごく嬉しそうに笑い出した。それでも、少し控えめに口を押さえてうつむき加減だったのがまた好印象だった。
「ん?何か俺そんな面白いこと言いました?」
柴田さんは、目に浮かんだ涙を拭い去りながら、「いえ、あなたが急に態度が、元気になったから、そのちょっとおかしくって」そう柴田さんは笑って言った。
「え?そうですか?」俺は内心、そりゃそうだと思いながらも返した
「ええ、変わりすぎですよ、態度。相当モーニング娘。好きなんですね!」
そう柴田さんは笑顔で俺に言ってくれた。間近で見た柴田さんはやっぱりかわいくて、歯が超綺麗だった。
「でも、良かったです、なんか。私のまわりにそういう話できる子がいなくて」
「ああ、そうなの。じゃあ、今度話そうよ!モーニング娘。の話なら何時間だって話せるからね!」
そう言うと、柴田さんはまたどこか恥ずかしそうに笑って、嬉しさを堪えるような表情で、
「うん、ぜひ」と言ってくれた。
俺は帰り道を、「スキップ」して帰った。




完。


まぁ、こんな感じで。少しは僕の理想とする柴田像が伝わりましたかねw
でも、まだまだ言葉足らずなんだろうなぁ。
まぁ、分かる人だけ分かってくれればいいですw
では、今日は以上です。